Firefox と Thunderbird の解放後利用 CVE-2026-74943 の対処
Mozilla Firefox と Thunderbird の Graphics: ImageLib コンポーネントに解放後利用(use-after-free)の脆弱性 CVE-2026-74943 が公表された。CVSS v3.1 基本値は 9.8(CRITICAL)で、認証も利用者操作も不要と評価されている。修正版は 115.39.0、140.14.0、153.1.0 の各系列で提示されている。
CVE を1件ずつ取り上げ、該当判定・緩和策・恒久対応・検知までを手順として書いた記事の一覧です。 CVSS・影響を受けるバージョン・修正版・KEV 収載は、NVD / CISA KEV / ベンダーアドバイザリと突合できた内容だけを載せています。 他社の記事の見出しを集めたセキュリティニュースとは別のページです。
Mozilla Firefox と Thunderbird の Graphics: ImageLib コンポーネントに解放後利用(use-after-free)の脆弱性 CVE-2026-74943 が公表された。CVSS v3.1 基本値は 9.8(CRITICAL)で、認証も利用者操作も不要と評価されている。修正版は 115.39.0、140.14.0、153.1.0 の各系列で提示されている。
Firefox と Thunderbird の WebAssembly 実装に解放後利用(CWE-416)があり、CVSS v3.1 基本値は 9.8 である。影響は 140.14.0 未満と、141 系から 153.1.0 未満まで。修正版は ESR 140.14.0 と 153.1.0 で、いずれも利用者の操作なしにネットワーク経由で悪用されうる。
Firefox と Thunderbird の Graphics: Text コンポーネントに解放後利用(use-after-free)があり、CVSS v3.1 基本値は 9.8。影響は Firefox 154 未満系列と Thunderbird 153.1 未満系列に及ぶ。修正版は Firefox 154.0.0 / ESR 140.14.0 / ESR 115.39.0、Thunderbird 153.1.0 / 140.14.0。
Microsoft SharePoint Server に認証が弱いことによるセキュリティ機能バイパスの脆弱性 CVE-2026-55040 がある。CVSS v3.1 基本値は 9.1 で、CISA KEV に収載され是正期限は 2026-08-21 だった。Subscription Edition は 16.0.19725.20434 で修正されている。
Zimbra Collaboration Suite(ZCS)10.1.20 より前のバージョンに、OS コマンドインジェクションの脆弱性 CVE-2026-73570 があります。任意の zimbra-snmp パッケージが導入され SNMP 通知が有効な構成で、認証されていない攻撃者が細工した SMTP リクエストを送ることで、zimbra ユーザー権限で任意の OS コマンドを実行されうるとされています。CISA KEV に 2026年8月21日付で収載され、是正期限は 2026年8月24日です。CVSS 基本値は 8.9 です。修正版として NVD が示している上限は 10.1.20 です。
TrueConf Server に、4307/TCP 経由で隔離環境を抜け出しホスト上で任意コードを実行される code injection の脆弱性がある。CVSS v3.1 基本値は 9(CRITICAL)で、CISA KEV に収載され是正期限は 2026-09-03。修正版は系列ごとに 5.3.9.10013 / 5.3.9.10015 / 5.4.9.10072 / 5.4.9.10019 / 5.5.5.10010 / 5.5.5.10009 が提示されている。
TrueConf Server の 4307/TCP に到達できる未認証の攻撃者が、文書化されていない機能を呼び出して任意のスクリプトを実行できる。CVSS v3.1 基本値 9.8 で、CISA KEV に収載され是正期限は 2026年8月23日。修正版は 5.3.9.10013 / 5.3.9.10015 / 5.4.9.10072 / 5.4.9.10019 / 5.5.5.10010 / 5.5.5.10009。
Windows の IKE 拡張に二重解放の脆弱性があり、認証なしのネットワーク経由でコードを実行される。CVSS v3.1 基本値は 9.8 で、CISA KEV に 2026-08-18 に収載され是正期限は 2026-08-21 である。Windows 10 / 11 と Windows Server 2016 以降が対象で、系列ごとに 10.0.14393.9060 から 10.0.28000.1836 までの修正済みビルドが提示されている。
MLflow 3.15.0 未満に、認証不要の Webhook テスト用エンドポイントを経由した SSRF(CVE-2026-64849、CVSS 3.1 基本値 9.3)がある。内部サービスやクラウドのメタデータサービスに到達され、応答のステータスと本文が攻撃者に返る。CISA KEV 収載済みで是正期限は 2026-09-02、修正版は 3.15.0。
VMware vCenter の Syslog サーバにディレクトリトラバーサルの欠陥があり、vCenter へネットワーク到達できる攻撃者が任意コードを実行しうる。CVSS 3.1 基本値は 9.8(CRITICAL)で、CISA KEV に 2026-08-18 収載、是正期限は 2026-08-21。修正版は vCenter Server 9.0 系が 9.0.2.0100、9.1 系が 9.1.0.0300、8.0 系は 8.0、Telco Cloud Platform は 5.2 である。
macOS の画面共有に、ネットワーク上の攻撃者が正しい資格情報なしで認証を通せる欠陥がある。CVSS 基本値は 9.8。CISA KEV に 2026年8月18日に収載され、是正期限は 8月21日。修正版は 14.8.9 / 15.7.9 / 26.6.1。
IBM Documentation Offline 1.0.0 から 1.4.1 に、ログ出力の無害化不備(CWE-117)に起因して遠隔の攻撃者が任意コードを実行できる脆弱性 CVE-2026-17481 がある。CVSS v3.1 基本値は 9.8(CRITICAL)で、認証も利用者操作も不要。修正版は 1.5.1 で、対処は 1.5.1 以降への更新である。
分散処理フレームワーク Ray の 2.52.0 未満に、開発者のブラウザ経由で任意コード実行に至る欠陥(CVE-2025-62593、CVSS 3.1 基本値 8.8)があります。CISA KEV に 2026年8月17日付で収載され、是正期限は 2026年8月20日です。修正版は 2.52.0 で、開発機で Ray を起動したままウェブを閲覧している環境が対象になります。
Azure Storage Explorer にクロスサイトスクリプティングの脆弱性 CVE-2026-57104 がある。1.45.0 より前のバージョンが影響を受け、認証されていない攻撃者がネットワーク越しに権限を昇格できる。CVSS v3.1 基本値は 9.6 で、修正版は 1.45.0 である。
JupyterLab の HTML サニタイザが button 要素の commandlinker 属性を許可しており、CommandLinker が document.body 上の全クリックを拾って命令を実行していた。保存済みの HTML セル出力に仕込まれた偽ボタンを1回押すだけで任意コード実行に至る。CVSS 基本値は 9.6、修正は 4.5.7。
LiteLLM プロキシの認証層が Host ヘッダから再構成された URL パスで経路を判定していた。細工した Host により、FastAPI が実際に処理する経路と認証判定の経路が食い違い、未認証で管理用ルートへ到達できる。CVSS 基本値は 9.8、修正は 1.84.0。
Jupyter Enterprise Gateway が信頼できない KERNEL_ 環境変数を YAML の作法を無視して Kubernetes マニフェストへ埋め込んでいた。フィールドの上書きや文書境界の注入により特権 Pod など任意の資源を生成できる。CVSS 基本値は 10、修正は 3.3.0。
Jupyter Enterprise Gateway が Kubernetes マニフェストの描画に使う KERNEL_ 環境変数にサーバサイドテンプレートインジェクションがある。Jinja2 式を混ぜるとサービス内で Python と OS コマンドが実行され、Kubernetes クラスタ全体の侵害に至る。CVSS 基本値は 10、修正は 3.3.0。
LiteLLM の MCP サーバー接続確認エンドポイントが、リクエスト本文の command と args をそのまま子プロセスとして起動していた。権限の低い内部利用者キーの保持者でもプロキシのホスト上で任意コマンドを実行できる。CVSS 基本値は 8.8、修正は 1.83.7、CISA KEV 収載済み。
vLLM の GGUF 逆量子化カーネルでテンソル次元が整数切り捨てされ、出力テンソルの未書き込み領域に GPU メモリの残留データが残る。マルチテナントの推論環境では他の利用者の推論データが漏れうる。CVSS 基本値は 7.5、修正は 0.23.1。